指導者養成コースに入ろうかどうか、ご検討中の方からとてもよい質問を頂戴しましので、ご本人の許可を頂いて、お答えをこちらに掲載いたします。
「大変不躾ながら、授業料が他所と比べても大変高額ですが、それはなぜでしょうか」
「ご質問、どうも有難うございます。
<少しわずらわしい前置きを>
まずお伝えしておきたいのは、現存するヨーガの指導者を養成するコースでは、わたくしどものところが一番古いのではないかということです。
コース開設当初と今、価格は大きく変わりません。(第1期は1979年に開講しました。価格は150万円代。期間はやはり3年でした)
ですので、先発のわたくしどもを基準にすることをお許しいただければ、「わたしたちが高いのでなく、他所様が安い」とお答えしたいのです。(他所様が認定を受けている米国の認証機関は1999年スタートのようです)
と、すみません、最初に少し煩わしいことを申しましたが、お答えするために他所様のサイト見ていると、やはりこうしたこともお伝えしておく必要があると感じましたので。
では、他所様で多くある、200時間で、費用が50万円弱、期間3か月、米国発祥の認証を取得できるというコースとの比較です。
<総時間数>
わたくしどものコースは3年間、講義だけで180時間、レッスンは最低240回受講を定めています。そして、実習と諸講座、すべて合わせると総時間数は640時間ほどになります。
内訳は以下のとおりです。
実習 1.5時間 240回= 360時間
講義 3時間 60回 =180時間
精進潔斎週間 1日3時間程度 7日間 2回 = 42時間
合宿 2泊3日を予定 48時間
指導実習
15分の実習+15分の講評×7回=3.5時間
30分の実習+15分の講評×3回=2.25時間
45分の実習+15分の講評×1回=1時間
75分の実習+15分の講評×1回=1.5時間
75分の最終実習+15分の講評×1回=1.5時間
実習計 9.75時間
合計 639.75時間
以上は、純粋に、講義、授業、実習の時間を足した時間です。
実際にこのコースにかけられる時間は参加される方によって異なりますので、一概に言えませんが、それぞれのレッスンや実習の延長時間、その前後の講師への質問、また同期生の実習への参加などを含めると、この時間の最低1.2倍、多くの方は、2倍から3倍以上の時間をかけておいでです。
特に、指導実習の部分は、同期生の実習に参加することで、大きな学びがありますが、これは以上の時間にカウントされていません。
その実習の前後に、たくさん講師に質問をされますが、それもカウントされておりません。
ということで、、
640時間×1.2=768時間 → 最低ライン
640時間×2から3=1280時間から1920時間 → 多くの方がかける時間
とお考えください。
今までで、一番多くレッスンにでられた方は1000回以上出られた方がおいでです。その場合は、優に2000時間を超える時間を当方でのヨーガの勉強にてあてられたことになります。
こちらにくわえて、レポートや課題の提出、日々の実習などが求められます。 200時間と単純に比較すると、4倍から、10倍以上の時間になります。 時間あたりの単価を計算してみると- 他所様 3か月 200時間 50万円 (1時間あたり2500円) 友永 3年(12倍) 2000時間(10倍 多い人の例) 約167万円(3倍強)(1時間あたり835円)
という比較が可能になります。 おそらく他所様のところも、質問の時間やアフターフォローに力を入れておいでと思いますので、これはあまりにわたくしどもに有利な比較かも知れませんが、仮に他所様がその3倍の時間をかけていたとしても、600時間。(1時間あたり833円) それと比較しても、このコースは決して高くないことがご理解いただけると思います。 <実習> いくつか他所様のサイトを拝見したのですが、カリキュラムに実習が入っているのかどうか確認できませんでした。 わたくしどもが実習を行うのは、実際のレッスンを行っている教室においてです。
そこで、声の届かせ方、視線の配り方、誘導の方法を上記にあるように、合計13回、しっかり見させていただきます。
一度、修了証をもらって、レッスンをはじめたら、なかなか自分のレッスンを客観的に評価してもらうのは難しいものです。
だからこそ、この実習の時間内で講師と仲間によく観てもらい、よりよい伝え方の方法、そして、自分に見えていない自分のよいところ、直したほうがよいところを教わります。
ちなみに、実習をみて、指導をするのは、指導経験が15年以上の講師が行います。
(平均を計算すると24.8年でした。院長をいれると27.5年)
<スペース>
また、当院は創業以来、皆さまが語り合えるスペースを用意しています。
レッスンだけ行って、着替えて、帰る・・というのでなく、コース生同士、また一般の会員様、そして、講師、スタッフとのふれあい、語り合いを大切にしています。 こうした時間も指導者の資質を育むのに非常に大切と考えます。 <講師陣> 招へいする講師の先生方、そして、わたくしどもの講師陣、それぞれ、現場での経験が非常に豊富で、自身の専門分野への熱意に満ちています。 お招きする講師は、それぞれの分野での第一人者です。 →詳しくはこちら 学院の講師であれば、一般のクラスを持っておりますので、通常のレッスンにて受講いただくことができます。 それぞれのレッスンで、その知識と情熱に触れることができますので、迷われている場合はぜひご体験ください。 ここがもっとも他所様と比較をして頂きたい点です! <コースとしての広がりとまとまり> くわしくは、入学案内をご覧いただけたらと思いますが、現代の物理学、量子や原子、分子のふるまい、宇宙の成り立ちと人間の成り立ち、そして、日々の食事の摂り方、インド思想、アーユルヴェーダ、東洋医学、西洋医学、ヨーガの発祥からその発展、思想、そしてその現代的な意義、さらにはそのさまざまな活かし方。 一つひとつの講義は次の講義の内容を理解する鍵となり、お一人おひとりが新しい気づきを得られやすいように考えられています。 範囲は膨大ですし、すべてを理解するのは難しいことですが、これら広大な知のフィールドが、ヨーガという体系において、ご自身の内側で互いに密接なかかわりと貴重な価値を持つことを納得できるようにお伝えしています。 日々ヨーガを学び、自分のものとして活かす。そして、現代の社会の中でヨーガを役立てていただけるように研究を重ねる。 こうした学びのベースと刺激を3年という期間でまとめて得ることができる環境は、世界でも稀だと思います。 <ヨーガというものの理解> 比較してあらためて、わたくしどもにとっても明らかになりましたが、こうした、価格、かける時間、講師、スタジオと休憩スペースの大きさと配置、コースの構成などの、他所様とのもろもろの違いは、根本的には、ヨーガというもののとらえ方の違いなのだと思い至りました。 わたくしどもの理解するヨーガをお伝え頂くには、とても、半年、200時間で証書をお渡しすることはできないので、この期間、この価格ということになります。ご了承いただきたくお願いいたします。 では、そのヨーガ理解とは、ということになりますが、端的に言えば、こちらに書いてあるとおりですし、日々、院長はじめ、講師がそれぞれ、レッスンにてお伝えをしているとおりです。 経典に書いてある定義も、もちろん学びます。
そして、その上で、それぞれのコース生が、自分のヨーガ理解を人前で語れるようになる。
これこそ、このコースの使命であり、ヨーガがわたしたちに望むものだと考えています。
当院の指導者養成コースについて、あらためて客観的に考えてみる、とてもよい機会を頂きました。ご質問をどうも有難うございました」
(こちらのテキストには、わたくしどもが調べ切れなかった点について予測と断定がふくまれています。事実と相違がある場合には、お手数ですがお知らせ頂けましたら幸いです)
今月末で、2022年10月より開講の第14期の第一次募集の締め切りです。
皆さまのご検討の際のお役に立てばと願っております。
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