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「『ヨーガ』の旅なのに、お話ばっかり?」


9月16日からの第17回インド修行の旅に同行くださる鬼丸絵里子先生のアシュラム体験記第2弾です。


第17回インド修行の旅、友永ヨーガ学院、インド旅行、鬼丸絵里子先生撮影

皆さま、こんにちは。

友永ヨーガ学院講師の鬼丸絵里子です。


私の『インド修行の旅』体験記、2回目となりました。

お付き合い頂きありがとうございます。


今さらながら蛇足ではありますが、この体験記は私個人が体験したことや旅行を通して感じたことを記したものです。

たとえ同じタイミングでツアーに参加したとしても、感じることは十人十色。

機会があれば、ツアーに参加したことのある人の話をいろいろ聞いてみてもらえたら嬉しいです。


それでは2回目、行ってみましょう~!



 * * *



『インド修行の旅』と聞いて、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。



  「ヨーガの修行なのだから、きっと朝から晩まで“ヨーガ三昧”なんだろうな」


  「一日中、アーサナの練習?」


  「合間に少し、呼吸法や瞑想の時間もあるのかもしれない」



こんな感じでしょうか。


それとも…?



前回お伝えしたとおり、初めて『インド修行の旅』に参加した私は、当時、友永ヨーガ学院の指導者養成コースの2年目に入ったばかり(学院の養成コースは3年間のカリキュラムです)。

ちなみにコース1年目は、ひたすらアーサナの日々。

とにかく学院のレッスンに出て、身体をほぐし、アーサナをし、呼吸法と瞑想を少し実践する。

同時に講義も受けますが、まずはレッスンに出て、その時間に先生方が伝えてくれることを体験するのが初年度のメイン。


それ以前にヨーガについてどこかで学んだことがなかった私にとって、ヨーガとはそれが全てでした。



ですからこの旅を前に私が持っていたイメージは

「ヨーガの学校の修行の旅なのだから、たくさんヨーガの時間(アーサナやプラーナヤーマをする時間)があるのだろう」

というところ。



ですが実際は、そうではありませんでした。


とにかくお話を聞きます。


「え?」と思いますよね。

はい、私もそうでした。




シヴァナンダ・アシュラムの先生(=スワミジ)たちが我々ツアー参加者のためにお話しをしてくださるのを拝聴します。

(時には他の国からの巡礼者が同席することも)


属性や経験もバラバラなツアー参加メンバー。

ですがスワミジ達のお話しは、不思議なくらい同時に多くの人に響くのです。


お話しを伺った後に質問をすると、即座に淀みなくお返事が返ってきます。

時には、18章、全部で700節もある『バガヴァッド・ギーター』の一文を「ギーター○章△節にはこう書かれています」とソラで引用され、ギーターに馴染みがなくてもわかりやすい例えで、日本での生活に落とし込めるように。


「門前の小僧」という言葉がありますが、このときの私はまさにその状態。

とにかく先生の元に座ってお話しを聞く。聞き続ける。

うっすら「あれ?今日はもうアーサナはしないのかな?」という考えが頭をよぎることがあっても、まずはお話しを聞き続けます。

(念のためですが、朝にはちゃんと院長先生のアーサナクラスを受けています)



それに加え、有り難いことに、スワミジに質問させて頂ける時間もありました。

事前に用意しておいた質問を、友永乾史先生の通訳を介してお伝えしてもらいます。


実はこの時の私の質問、『ヨーガ・スートラ』のかの有名な一節についてだったのですが、なんと当時の私はそれを知りません(滝汗)

その上、スワミジからの回答や説明がとてもわかりやすくて丁寧だったのにも関わらず、どうしてもその時の私は腑に落ちなかったのです…。

「わかるけれど、わからない」

それが正直な感想でした。




いま思えば、これが全ての始まりだったのかもしれません。


「アーサナもせず、話ばかり聞いている…」


「どうも、私の考えているヨーガは、ヨーガのすべてではないらしい」


その時の私が抱えていたのは、ほんのりモヤモヤした気持ちと、この先に何が待ち受けているのだろう、という漠然とした期待が入り交じった、不思議な感覚でした。



お話の時間を終え、身体の内側にそのボワボワとした感覚を抱えたまま建物を出ると、外には柔らかであたたかな光が射しています。

行き交う人々は「Hari Om!」という声と共に、やさしい笑みを投げかけてくれます。



ヨーガの経験が長かろうと短かろうと、

ヨーガについて何を知っていようと知らなかろうと、

それについてとやかく言う人はここには誰ひとり存在しません。


この場所で「ヨーガ」に触れること。


少なくとも私にとっては、その時そこから始まった何かがありました。



そしてそれが、この時の旅の全てだったのだと今となっては思うのです。



 * * *



今回もお読み頂きありがとうございます。


最後にひとつ付け加えると、お話しをしてくださるのはいつも、アシュラムでも高い位にあるスワミジ達。

学院のツアーで伺うと友永淳子院長がどれだけアシュラムで歓待されているかを目の当たりにする機会がたくさんありますが、この厚遇もそのうちのひとつなのだと後になって知りました。


お話しは英語ですが、乾史先生のすばらしい通訳で何のストレスもなく拝聴できます。

安心してご参加下さいね。


それではまた次回。


Hari Om!


 * * *





「インドは呼ばれて行く場所」講師鬼丸のアシュラム体験記第一話 


第17回インド修行の旅 → https://www.tomonagayoga.org/post/yatra_2309_add




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