技の実現
これは浮世絵画家、北斎の「すずめ踊り」という絵です。(画像は4月2日の朝日新聞夕刊より)
やっこ装束の踊り手たちが、ずんずん、向こうまで踊っていくのを見渡せるのですが、一人として、同じポーズがなく、遠近法を用いているわけでないのに、遠くまで進んでいる様子がうかがえ、なにより、筆で、集中しながらも、さらっと描き切った様子が、絵に緊張感と同時に、楽しさ、軽さ、陽気さを与えて、心を軽くさせてくれる、そんな絵だと感じます。
こういう絵を描こうとするとき、ちょっとでも、「こうしたい」、「ああしたい」、「こう見せたい」、なんて考えたら、たちどころに筆が滞ってしまうでしょう。
だから、ただ見たまま、あるいは記憶にあるがままを、さらさらっと描き切ったのだと思います。
そのとき、一切の考えや思いなしに、筆が動くがままに任せたのではないでしょうか。
だからこそ、一枚の和紙の中に、こんなにも多くのものを込めて映し出せたのだと思います。
瞑想とは、こうした技を実現させる力でもあると思います。
<yogatomo.online の新月の朝の瞑想会>
スワミ・シバナンダの教えた七つの呼吸法をベースに、さまざまに呼吸を操って瞑想を体験します
5月12日(木)6:00からのスタートです。
(5月の新月は8日ですが、今月は都合により少し遅くなります)
ヨガトモオンラインの会員の皆さま(定期券、月4回プランとも)無料でご参加いただけます。
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担当:友永乾史
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